意外と身近な「塩化ベンザルコニウム」

皆さんは塩化ベンザルコニウムという薬剤を耳にしたことはありますか。実は医療現場や日常生活でも多く使用されている消毒薬の一つで、逆性石鹸とも呼ばれています。

逆性石鹸とは?

普通の石鹸が汗や皮脂・油などと反応し、泡立ちながら水と混ざり合う働きがあるのに対し(これは「陰イオン界面活性剤」の働きによるもの)、逆性石鹸はカビや細菌などを引き寄せ、それらの細胞を変質させる働きがあります(これは「陽イオン界面活性剤」の働きによるものです)が、洗浄力がないという性質があります。

インフルエンザ、ノロウイルスには効果がない

塩化ベンザルコニウムは非常に少量で上記の働きがあり、通常の使用濃度では安全性が高く、医療の現場だけではなく、家庭向けの洗剤にも防腐剤としても含まれている薬剤です。

カビ、菌には効果が高いのですが、残念ながらインフルエンザウイルスやノロウイルスといったウイルスには消毒効果がありません。

ただし新型コロナウイルスには効果あり

インフルエンザやノロウイルスへの消毒効果はないと記載しましたが、実は新型コロナウイルスには十分な効果があるとのことです。これは新型コロナウイルスの構造に理由があります。

新型コロナウイルスにはエンベロープと呼ばれる脂質でできた膜が外側にあるのですが、この膜は界面活性剤の作用で破壊することができ、新型コロナウイルスの感染力を無害化することができるのです。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が新型コロナイウルスに対する消毒方法の有効性評価を取りまとめ発表したところによると、界面活性剤が含まれる洗剤は新型コロナウイルスに対して有効であることが確認されています。

塩化ベンザルコニウムはNITE検証試験結果によって有効として判断された界面活性剤の中の1種類であり、有効な濃度として0.05%(500ppm)以上とされています。

GS-200はPHMBと塩化ベンザルコニウムがコラボ!

特にPHMBと塩化ベンザルコニウムの混合液は除菌・除ウイルスのスピードを早める作用があることも実験室データから判明しています。

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