今年はインフルエンザに加え、ノロウイルス感染症のニュースをよく目にします。
ノロウイルスはインフルエンザウイルスよりも感染力が強く、適切な対策が明暗を分けます。
厚生労働省では、ノロウイルス感染が疑われる方の吐しゃ物や糞便を処理する際に、できるだけ汚物中のウイルスが飛散することが無いように、静かにペーパータオルなどでそのまま包み込むように拭き取り、拭き取った後には、次亜塩素酸ナトリウム(約200ppm)で汚れたところをふき取ることが望ましいとしています。
実際にはかなり難しい処理になりますので、弊社では以下のような手順を推奨しています。
ノロウイルス感染が疑われる吐しゃ物や糞便に対し、スパラックス10(もしくはスパラックスG)原液を約10倍に水道水で希釈し、その水溶液を汚染が疑われるところが完全に浸るように噴霧します。
またペーパータオルに上記水溶液をしみこませ、静かに汚物をふき取り、そのままビニール袋に入れて袋の口をしっかりと閉じます。
拭き取った後の部分にも、上記のスパラックス10(G)水溶液を噴霧し、しっかりと除菌対策を行います。
いずれも静かに対策することがポイントです。勢いよく汚物をかき集めてしまうと、風圧などでウイルスが空気中に舞い上がってしまい、感染リスクが増大します。
また、吐しゃ物や汚物を取り除いたとしても、除菌対策が不完全だと床面や壁面が乾燥してくると、ウイルスは飛散しやすくなり、これも感染リスクを増大させることにつながります。
正しい知識を持ち、感染症リスクを最小限度にできるように気を付けていきたいものです。