そろそろ暑さが気になる時期となりました。私たちにとって、多湿や暑さは不快でも、菌・ウイルスにとっては広がりやすい環境となります。
新型コロナウイルス対策としてのアルコール消毒で安心してしまう現場も多いかと思いますが、実は非常に危険な兆候が発生しています。
某給食センターや高齢者施設などでノロウイルス感染症事故や食中毒事故が2021年5月に発生しています。給食センターの職員の方々は日頃から衛生対策に取り組んでいることと思いますが、残念なことに感染症事故が起きてしまいました。感染の経路詳細などはわかりませんが、「アルコール消毒を実施しているから」という過信と薬剤に対する誤解からこれらの事故が引き起こされているように思います。
アルコールはそもそもノロウイルスには効果が期待できません。また、濡れている手指にアルコール薬剤を吹き付けた場合、消毒効果は著しく低下します。
どうかこれらのことを正しく理解し、現場に応じた正しい除菌・除ウイルス対策を行うようにしてください。